建設業許可の閲覧システムとは?競合他社の実績や財務状況はどこまで見える?

建設業許可は、国民の知る権利や取引の安全を守るため、その内容が広く公開されています。インターネットで手軽に調べられるものから、窓口でじっくり確認できるものまで、公開のレベルは様々です。
「知ることは、守ること」。閲覧システムの仕組みを正しく理解し、ビジネスの判断材料に活用しましょう。


1. ネットでサクッと確認!「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」

国土交通省が運営する「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」では、全国の許可業者の基本情報を24時間いつでも検索できます。

ネットで見える主な項目

  • 商号(社名)・代表者名・所在地
  • 許可番号・許可の有効期限
  • 取得している業種(一般・特定の別)
  • 過去の行政処分歴(直近の一定期間)

「あそこは本当に許可を持っているのか?」という確認や、名刺交換後のバックグラウンドチェックとして非常に有効です。


2. もっと深く知る!「書類閲覧」で見える生々しい情報

インターネット検索よりもはるかに詳細な情報を得る方法があります。それが、各都道府県の閲覧所(土木事務所など)で行う「書類閲覧」です。
ここでは、業者が役所に提出した「許可申請書」や「決算変更届」の原本(または写し)を見ることができます。

書類閲覧で見える驚きの内容

書類名見える内容ビジネス上の活用法
工事経歴書直近1年間の主要な工事実績(注文者、工期、金額)競合の主要な取引先や、得意な工種が判明する。
財務諸表貸借対照表、損益計算書など会社の資金繰りや利益率、経営の安定性がわかる。
専任技術者名簿誰が技術者として登録されているかどんな資格を持った人材がいるのか、技術力を把握できる。

注意:プライバシーの保護 近年、個人の住所や生年月日、特定の役員情報などはマスキング(黒塗り)される傾向にありますが、「どの会社から、いくらで、どんな工事を受けたか」というビジネス情報は依然として公開されています。


3. 競合他社の情報を分析する「3つのメリット」

  1. 市場調査(ベンチマーク): 同じ地域のライバル企業がどの元請けから仕事をもらっているかを知ることで、自社の営業先選定のヒントになります。
  2. 与信管理: 新しく下請けに入る際、またはJV(共同企業体)を組む際に、相手企業の財務諸表を確認して倒産リスクを回避できます。
  3. 自社の立ち位置の確認: 経営事項審査(経審)の結果とあわせて閲覧することで、地域内での自社のランクや強み・弱みを客観的に把握できます。

4. 「見られている」という意識を持つ

裏を返せば、あなたの会社の情報も、競合や元請けから常に見られているということです。

  • 「工事経歴書がスカスカで、やる気がないように見える」
  • 「財務諸表の数字が不自然で、不信感を与える」
  • 「決算報告を数年分まとめて出しており、ルーズな印象を与える」

これらは、知らず知らずのうちに大きなチャンスを逃す原因になります。閲覧されることを前提に、正しく、戦略的な書類作成を行うことが、現代の建設業経営には不可欠です。


5. まとめ:閲覧システムを味方につける

建設業許可の情報公開制度は、正しく使えば強力な経営武器になります。しかし、膨大な書類の中から必要な情報を読み解き、分析するには専門的な知識が必要です。

当事務所のサポート内容

  • 競合・取引先の調査代行: 閲覧所へ赴き、必要な情報を収集・整理してレポートします。
  • 「見られる」ための書類作成: 銀行や元請けに好印象を与える、戦略的な工事経歴書や財務諸表の作成を支援します。
  • コンプライアンス診断: 自社の公開情報が不利益を招いていないか、プロの目でチェックします。

情報の力で会社を成長させたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

行政書士古川俊輔
行政書士古川俊輔
建設業許可専門の行政書士
埼玉県で地域密着対応
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